日常生活において、なんでも少ないよりは多い方が良い、と思ってしまいがちだ。
だが、多いことで困ることもある。
その一つがシリーズ作品のタイトル数だ。
「シリーズ作品が多すぎるから、見る気が起きない」
「シリーズ作品が多すぎるから、今からじゃ追いつけないし・・・」
そんな意見を私はよく耳にする。
どこで耳にするか?やはりマーベル映画に対して話したとき・聞くときだろう。
これはMCUこと、マーベルの映画・ドラマシリーズが直面している課題の一つだと思う。
MCUは大きく分けてアベンジャーズ:エンドゲーム以前、以降で分かれていると思う。
フェーズなんちゃらとかあるけど一旦スルーで。
大きな区切りであるエンドゲームまでは本筋に関わるのは基本的には映画のみ。
それだけで22作品。
エンドゲーム以降はさらにドラマ・アニメでも本筋に関わることをやり始めた。
(週一話ずつ配信のため、毎週MCU作品が見れるというのは私としてはたいへんうれしいのだが)
これも映画と合わせると18作品くらいある。(一応アニメも含む)
ハリーポッターだったり、
スター・ウォーズならたったの10作品もいかないくらいで済むのに、
MCUは40くらいある。
一応MCUと世界観を共有しているスピンオフ的ドラマも加えるともっともっとある。
マーベルちょっと興味あるな~とか、
アイアンマンかっこいいな~とか、
軽い気持ちで見てみようかななんて思うと、先が長い長い。
そしてどうやら見る順番も大事らしいと来た。
う~ん、めんどくさい。
となってしまうのは仕方ないのではないか。
余談だが、
知り合いがマーベル興味あるという話になり、DVD全部(当時は最新のエンドゲームまで)貸したことがある。
アベンジャーズ1(6作目くらい)でダウンしてしまったらしい。
つまり、これからMCUを見てみたい!という人は
・本筋40作品を見終える根気、時間
・見る順番等を調べる手間を惜しまない気力
が必要になる。
かなりハードルが高いのではないかと思う。
MCUを見ようと思った動機がかなり強くないとこなせないハードワーク。
更にMCUの恐ろしさとして、
一回見ただけじゃ覚えられない・気付けないことがそこそこあり、
それがのちのちの作品でそこそこ関わってくるところがある。
(もちろん、ここがMCUの味なのだが…。)
これが現状のMCUの課題の一つなんじゃないかと私は思っている。
もちろん、そんなことマーベル・スタジオ側が分かっていないわけもないだろう。
だが、私なりに考えてみようと思った。
何故なら、身の周りの少しでもマーベルに興味ある人が、
上記のような理由で見るのを躊躇っているリタイアしてしまった、とかであれば、
また戻ってきてくれるかもしれない、ハマってくれるかもしれないと思ったからだ。
さて、じゃあ具体的にどうしようか。
最初に思ったのはつまみ食い作戦。
端的に言うと、興味ある作品だけ見ればいいじゃない、ということ。
キャプテン・アメリカに興味があって見たいと思ったなら、
表紙にキャプテン・アメリカがいる映画だけ見ればいいのだ。
キャプテン・アメリカを例に見てみると、
ん?意外と行けるのでは?
というか、全く問題ない気がする・・・
が、これはMCUのメインポジションだからだろうか。
ついでに入口がソーでもアイアンマンでも、問題がない気がする。
あえて、途中参加組のガーディアンズオブギャラクシーとかアントマンをスタートとするとどうだろう?
これはこれで良いと思える。
途中参加組の映画をスタートとして見始めた場合、問題になるとすれば、
彼らが参加する前のシリーズ作品内で起きた出来事が、
作中に出てきた場合に全く分からないこと。
だが、それも問題ないと思った。
何故なら画面の中の途中参加組のキャラクターたちも、その出来事が分かっていないからである。
例えば、ガーディアンズオブギャラクシーなんかは宇宙のヒーローだから、地球のアベンジャーズなんて知らない。
だから、知らなくても理解できるようにその場で軽く解説があるのだ。
そこで見ていなくてもなんとなーく理解でき、完全な消化不良のまま映画が進むなんてことは無いはず。
むしろキャラクターたちと同じだけの知識で作品を見れるという一体感すらある。
ガーディアンズがアイアンマンを見て、「誰だこいつ…?」
と思ってるとき、
画面の前の視聴者もアイアンマンを見て、「誰だこいつ…?」
となる。
だから少ない作品数で済むつまみ食いでいいと私は思った。
そこからきっと興味のある方は調べるモチベ等出てくるはず。
次に思ったのは
インパクトのある作品を最初に見せて、世界観に引き込む作戦。
以前、こんな記事を書いた。
要は知識があろうがなかろうが関係なく全滅するインフィニティ・ウォーを最初に見てもらおうという内容なのだが、
今作戦でもこいつが発動する。
インフィニティ・ウォーは最高の作品だと思ってる。
これを見たらエンドゲームが気にならずにはいられないはず。
それを利用する。
インフィニティ・ウォー視聴後に
「MCU最初から見ればもっと楽しく見れる」と吹聴するのだ。
すると、エンドゲームを見たい気持ちがあるから、
「そういうことなら主要作品だけでも…!!」
となってくれるはずだ(?)
それが入口になって、エンドゲームのあとの世界ってどんななんだろう?
と興味をもってくれれば、「ファルコン&ウィンターソルジャー」の視聴へとつながり…(つながれ!!)
という作戦だ。
最後に、これは作戦というか気を付けようという戒めに近い。
少し興味を持っている人に熱く知識を語りすぎない作戦。
少しのMCUへの興味 = 小さな灯、とするなら
熱く語る行為は強く息を吹きかける行為であると私は思っている。
「うわっこの人詳しすぎ…自分もそれくらい詳しくなきゃダメなのか…?」
とか思わせてしまうと、相手を苦しめてしまうし、
営業だとしたら、押し売りになってしまう。
純粋に楽しんでもらえないのだ。
「このシーンはこうで!!」「ここは原作ではこうで!!」「ここはこのキャラのイースターエッグで!!」と、
語りすぎてしまうと、
MCUそのもののハードルが高いと思われかねない。
ある程度の知識を前提とした作品なんだな、と。
全然違う。
何の知識もなくていいし、
もはや順番も気にしなくていい。
見たいときに見たい作品を見て、
興味があれば、他も是非…。というのが映画・作品だと私は思っている。
だから、MCUを押し付けないというのが大事だと思った。
あれ、もしかしてこれがマーベル・スタジオの作戦なのか?
私なりに色々考えてみたつもりだが、
こうしたらいいんじゃないか、とか、
この作戦はうまくいったよ!
とかあれば是非気軽にコメントしてほしい。
あ~…私もまだ実は見てないMCUのドラマがあるな~…どうしよう。